インドネシアで一夫多妻を嫌い離婚増加

一夫多妻制を採用しているイスラム教の国「インドネシア」で、女性の権利が目覚め始めているようです。
世界最多のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアで、イスラム教が認める一夫多妻を嫌い、夫が第2夫人をめとる際に離婚を申し出る女性が増加、婚姻法改正の必要性が指摘され始めている。

 同国のイスラム法廷の統計によると、一夫多妻を嫌って離婚した件数は2004年には813件だったが、05年は879件、06年は983件と増え 続け、07年には1000件を突破した。宗教省幹部は「昔と違い、女性たちは経済力もあり、離婚を恐れない。一夫多妻は現在の社会や結婚観にそぐわず、婚 姻法を見直す必要がある」と述べた。

 イスラム教の下では男性は4人まで妻を持つことが可能。一方、インドネシアの婚姻法は(1)妻が身体障害者か不治の病気(2)子供ができない-などの場合、夫婦合意の上で一夫多妻を認めると規定しているが、この条件は厳格に守られてはいない。

 女性支援団体は「正式な婚姻届を出さずに2番目の妻を迎えるケースも多く、実際にはもっと離婚件数は多い」と指摘。女性運動家でもある国立イスラ ム大のムスダ・ムリア講師も「女性たちは自分の権利に目覚めつつある。一夫多妻を嫌って離婚した女性は過去10年間で10倍ぐらいに増えているのではない か」と推測している。(共同)

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宗教的な考えより権利が重視される時代が来たのかもしれません。